過去ログ - ガヴリール「また会う時に、幸せを」
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4:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:27:43.62 ID:Vm/jiIAUo
喫茶店。
マスターは一人で経営しているのだろうか。
なんだかんだお世話になったので礼が言いたいが、理由もなく足を踏み入れるのは少し恥ずかしい。
5:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:28:44.04 ID:Vm/jiIAUo
家。
私が下界にいたころ住んでいた家だ。
ここで、いろいろなことがあった。
6:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:29:11.56 ID:Vm/jiIAUo
何も変わってはいないのに
全部変わってしまった。
きっともう下界に私の居場所はないのだ。
7:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:29:40.15 ID:Vm/jiIAUo
◇
私とヴィーネは喫茶店で一服することにした。
マスターは私たちの再訪を喜んでくれたし、私も世話になった礼を言うことが出来た。
私も成長しているんだな。
8:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:30:09.46 ID:Vm/jiIAUo
良かった。
ヴィーネも幸せそうだ。
それだけは確認して起きたかった。
おめでとう、おめでとうとお互いに言い合って
9:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:30:36.24 ID:Vm/jiIAUo
◇
高2の冬。
今日は朝から雪が降っていた。
10:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:31:22.73 ID:Vm/jiIAUo
「昨日から!?」
「今日はまだ時間あるからなにか朝ごはん作ろうと思うんだけど」
「ん」
「お願い」
11:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:32:07.24 ID:Vm/jiIAUo
何かを煮込んでいる間にヴィーネは私の着替えを用意する。
場所を教えた覚えもないのにてきぱきと下着や制服を見繕う。
微動たりともしない私と裏腹に動き続けるヴィーネ。
申し訳ない気持ちは山々だが寒さには勝てないんだ。
12:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:32:34.65 ID:Vm/jiIAUo
「いい匂いがする……」
「朝だから簡単なものだけどね」
ご飯、お味噌汁、目玉焼き、ふりかけ、漬物。
13:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:33:06.85 ID:Vm/jiIAUo
お味噌汁を飲み終わり一息つく。
身体が温まってきた。
しっかり味わいたい気持ちはあったがこれ以上時間をかけると学校に遅刻するとヴィーネに怒られるので急いでかき込む。
14:か ◆aDRXZRX9R2
2017/04/20(木) 01:33:42.26 ID:Vm/jiIAUo
「うー、寒」
防寒をしても家から一歩出れば雪国だ。
足が止まる。
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