過去ログ - 提督「さよなら、ないない駆逐隊!」
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92: ◆2VMIBbqgAw[saga]
2017/04/21(金) 22:02:14.85 ID:5OXA5Gbb0


朝潮「それを司令官は、あなたたちだけには絶対に知られたくないと……」

天津風「な、なんでよ……そんなの、当人のあたしたちが一番に知るべきことじゃない!?」

朝潮「知ってしまえば、あなたたちは落ち込んでしまうでしょうから」

天津風「なんでそんなっ……! そんな気遣い要らない! あたしたちのせいでこんなことになってるのに!」

朝潮「あなたたちが悪いのではないと、司令官は仰いました」

天津風「あたしたちが悪いに決まってるじゃない! それなのに……勝手に出撃するなとか言う前に、

    そのことでもっとあたしたちを責めればよかったじゃない!

    なんで提督が悪いみたいになってるのよ! あたしたち、呑気に帰りたいばっか言ってて、バカみたいじゃない!!」

朝潮「司令官はあなたたちを、鎮守府から手放したくないと仰っていました」

天津風「え……?」

朝潮「ですが中央鎮守府に帰ることがないない駆逐隊の悲願なら、せめて笑顔でお別れしたいと」

天津風「…………」

朝潮「ないない駆逐隊は、これまでいくつもの試練を乗り越え、ここまでやってきました。

   このまま最後まで頑張って、頑張って頑張って……頑張ったその先に、司令官の望むお別れがあります」

天津風「あたしが秘書艦なままなのも……そういう…………」

朝潮「騒動のことを知って落ち込んだままのないない駆逐隊とは、さよならを言いたくなかったのでしょう」

天津風「さよならって……まだ帰れるかどうかも分からないのに…………実際勝てなかったのに……」

朝潮「提督は確信していたのでしょう。ないない駆逐隊はもう、素晴らしい駆逐隊になったと。

   朝潮型駆逐隊にも勝ち得る、技量と絆を持っていると」

天津風「………………なにがノーコメントよ…………あのバカ……」

朝潮「司令官はいつでもどこでも私たちの事を考えてくれて、見ていてくれて、

   私たち艦娘を大切に想ってくれています。それが司令官の、良い所なんです」

天津風「はぁ……バカはあたしもね……」

朝潮「…………」

天津風「そんなの……ディベート対決の時に、散々聞いたことなのに……」




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