過去ログ - 勇者「久しぶりだね」魔王娘「久しいな、勇者よ」
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5:名無しNIPPER
2017/04/22(土) 07:15:15.99 ID:VgJa4/BD0
魔王娘『治癒魔術を使えるのか』

勇者『中級だけどね。まあ、たいていの傷には効くよ。痛み引いて来たでしょ?』

魔王娘『ああ』

勇者『……君は、なんで魔族に捕まったの?』

魔王娘『なに?』

勇者『……いや、ごめん。答えづらい質問だったね』

魔王娘『……』

勇者『よし、傷は治ったかな。あとは手錠だけど……』

魔王娘『よい』

勇者『え?』

魔王娘『いらんと言ったのだ。手錠は壊すな、後で面倒なことになる。
 それに……』

勇者『うん?』

魔王娘『貴様はどうせ、アイツを倒すことはできん』

勇者『アイツって魔王のこと?』

魔王娘『そうだ』

勇者『…ふーん』

魔王娘『どうした?』

勇者『でも、魔王は悪だよ。悪は罰されないといけない。
 そして、そのために僕はここまで来たんだ』

魔王娘『……』

勇者『自分のことを正義だなんて言うつもりはないけどね。
 ただ、魔王は絶対に倒す。
 それに━━━━』

シュッ


勇者『君のことも助ける』

キ-------ン


魔王娘『手錠が……』

勇者『じゃあね。また会えるよう願ってるよ』


勇者は先へ進んでゆく。

魔王城には一切の人気がない。
勇者に出くわせば殺される━━、そんな噂が囁かれ、配下も客も残らず逃げてしまっていた。

やがて、勇者は魔王の間にたどり着く。

もちろん魔王はそこにいて、人気のない城の中心で、最後の戦いが始まる。


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