過去ログ - 鷺沢文香は、茜色に染まる -SS速報VIP

過去ログ - 鷺沢文香は、茜色に染まる

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31: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:30:05.11 ID:WnTIuVfMo
志希「にゃはは、やっと目があった～」

文香「……私の曲、聴いてくれていたのですね」

志希「にゃは～、私は面白い人間が好きなんだよね。文香ちゃんは相当、面白いよ」

以下略

32: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:33:04.52 ID:WnTIuVfMo
文香「茜さん、観客席にいるはずでは……」

茜「文香ちゃんが！！！　文香ちゃんが過呼吸で倒れそうと聞いて、私……！　文香ちゃん、大丈夫なんですか！？」

以下略

33: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:34:25.67 ID:WnTIuVfMo
文香「茜さん。私はもう、大丈夫です」

安心させるように、私は腕に少しだけ力を込めた。

以下略

34: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:38:57.67 ID:WnTIuVfMo
10

茜さんは観客席に戻り、いよいよライブ本番が差し迫っていた。

以下略

35: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:40:18.88 ID:WnTIuVfMo
11

曲のイントロが流れる。

真っ暗闇の中、光が注がれる。

以下略

36: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:42:45.72 ID:WnTIuVfMo
12

奏「お疲れ様、見事なライブだったわ」

以下略

37: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:44:35.58 ID:WnTIuVfMo
13

目を開ける。
正確には開いたというべきなのだろうか。

以下略

38: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:47:01.70 ID:WnTIuVfMo
私の体はベッドに横たわっていた。

ライブが終わった安堵感と疲労で倒れてしまったようだった。
１回きりしかステージに立てないアイドルなんて、プロデューサーさんが聞いたら――あの人なら、笑って許してしまいそうな気がする。

以下略

39: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:51:41.48 ID:WnTIuVfMo
茜「その、話は変わるんですけど！」

茜さんは真っ直ぐに私の瞳を見据える。

以下略

40: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:54:28.73 ID:WnTIuVfMo
14

長らく回想に浸っていたけれど、あの時のことを思い返すと、どうしても心臓が早鐘を打ち、私を眠りから遠ざけていく。

あれ以来、私はすっかり茜さんのことを強く意識するようになってしまった。

以下略

41: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:56:54.04 ID:WnTIuVfMo
15

先日、打ち合わせていたライブを終えた後、大切な話があるとプロデューサーさんに事務所に呼ばれた。

いったい、何の話だろうか。

以下略

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