過去ログ - 鷺沢文香は、茜色に染まる -SS速報VIP

過去ログ - 鷺沢文香は、茜色に染まる

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38: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:47:01.70 ID:WnTIuVfMo
私の体はベッドに横たわっていた。

ライブが終わった安堵感と疲労で倒れてしまったようだった。
１回きりしかステージに立てないアイドルなんて、プロデューサーさんが聞いたら――あの人なら、笑って許してしまいそうな気がする。

以下略

39: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:51:41.48 ID:WnTIuVfMo
茜「その、話は変わるんですけど！」

茜さんは真っ直ぐに私の瞳を見据える。

以下略

40: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:54:28.73 ID:WnTIuVfMo
14

長らく回想に浸っていたけれど、あの時のことを思い返すと、どうしても心臓が早鐘を打ち、私を眠りから遠ざけていく。

あれ以来、私はすっかり茜さんのことを強く意識するようになってしまった。

以下略

41: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:56:54.04 ID:WnTIuVfMo
15

先日、打ち合わせていたライブを終えた後、大切な話があるとプロデューサーさんに事務所に呼ばれた。

いったい、何の話だろうか。

以下略

42: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 13:58:32.20 ID:WnTIuVfMo
プロデューサーさんの持ってきた企画書に目を通す。

恐らく、ロミオとジュリエットをモチーフにしているのだろう。
とある国のお姫様が、隣国の騎士に恋をする。しかし、あることを切っ掛けに戦争が始まってしまい、その恋は禁じられたものになってしまう。

以下略

43: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 14:00:04.92 ID:WnTIuVfMo
文香「……１つだけ、お伺いしてもよろしいでしょうか」

P「なんだ、文香」

文香「どうして、私たちなのですか？」

以下略

44: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 14:02:18.56 ID:WnTIuVfMo
16

１ヶ月後、企画書は正式に通ったようで、稽古のスケジュールや台本が手渡された。開演までは半年の猶予があり、主演である私と茜さんは、ほとんど毎日顔を合わせることになる。

舞台に向けて、早速顔合わせが行われた。

以下略

45: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 14:02:57.57 ID:WnTIuVfMo
17

舞台の稽古が、始まる。

台詞を発する。勇ましい騎士として。

以下略

46: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 14:04:03.02 ID:WnTIuVfMo
18

休憩所で休んでいると、茜さんが入ってきた。

以下略

47: ◆7uGVQpzDpA[saga]
2017/04/23(日) 14:06:59.44 ID:WnTIuVfMo
茜「奏さん……！」

文香「わ、私は、そんなことは……」

奏「文香」

以下略

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