過去ログ - 電「軍艦と人間、その境界で生きる」
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30: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:08:35.12 ID:akTA4kE+0
「お……お姉ちゃん……そ、その腕……!」
「……なぁに、腕が1本無くなった程度だ……それよりも」
私は直ぐにお姉ちゃんに駆け寄り、失った腕先から流れる血を止めようと両手で押さえつけました。
ですが、お姉ちゃんはそれを拒み、携帯していた包帯を腕に巻きつけながら、私に言葉を投げかけます。
「よく聴けチビ……この戦はどう見たってこっちの大敗だ……この様子だと後援部隊もすぐ撤退を始めるだろうな……このままだと俺たちは主力もろとも海に沈む事になる」
先程よりも砲弾の雨はおさまっていましたが、それは敵戦艦が次弾装填の為、砲撃を行っていないからでした。
ですが、それも時間の問題です。
もうすぐ、2回目の斉射が私たちを取り囲むことは分かりきっていました。
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