過去ログ - 電「軍艦と人間、その境界で生きる」
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9: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:23:42.65 ID:akTA4kE+0

敵の主力部隊に攻撃を仕掛け、その注意をひきつける事が、当時、私が所属していた部隊の任務でした。

私たちの部隊が先行して攻撃し、敵の注意がこちらに引いたところを狙い、主力部隊で挟撃する。


――言ってしまえば、囮、捨て駒でした。


私たちの部隊は、進軍する主力部隊の為、敵を釣り、消耗される、謂わば撒き餌となっていたのです。

私は戦争の道具どころか、道具以下の存在として扱われました。


朝起きて、碌に傷も癒えぬまま出撃し、突貫を繰り返しては敵艦の攻撃を受け、死に物狂いで主力部隊の到着まで戦い、帰還しました。

そんな日々の繰り返し。


私は何度も生死の境を彷徨い続けました。

それでも司令官さんからは、そんな私たちに対して何の言葉も無く、それどころか最低限の補給しか与えられませんでした。




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