過去ログ - 鷺沢文香「過去と回顧とこれからと」
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4: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/04/23(日) 23:43:33.09 ID:1t1+je8o0

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一年前の10月27日。この数日前から、ついに俺もアイドルをプロデュースすることになっていた。

「と、いうことでアイドルの卵をプロデュースしてきてください!」

ちひろさん曰く、プロデューサー自身がスカウトした娘の方が、そうでない娘の方とくらべ活躍しているんだと。そう聞いた俺は、熱心に熱心にスカウトに励んだ。

街に繰り出し、道行く人々に声をかけまくった。

「すいません、ちょっとお話を…」「自分はこういう者ですが。」「時間はとらせませんので。」「いや怪しい者じゃないです!」「え、職質ですか?」「すいませんでした…」

結果は失敗。失敗。失敗。大失敗。ついには警察の人に色々書かれて、謝ることにもなった。

「はぁ…。」

数日、そんなこんなあって、ちょっと自信をなくしかけた頃。休憩ついでに入った、あるカフェで、彼女と出会った。彼女は顔を伏せ、読書にふけっていた。

一目彼女を見た瞬間、稲妻に撃たれたような感覚が体を駆け巡った。

「この娘と仕事がしたい、この娘がアイドルになった姿を見たい」。体が自然と動いた。ずかずかと彼女に歩み寄り、少し上ずった声で、告げる。

「アイドルに興味はありませんか?」

これが、俺と鷺沢文香の出会い。




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