過去ログ - 鷺沢文香「過去と回顧とこれからと」
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6: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/04/23(日) 23:48:09.32 ID:1t1+je8o0

しかし、俺はあきらめたくなかった。俺にとって彼女は、金鉱脈よりも価値があるのように感じたからだ。

ダメ元で何度かあのカフェに通ううちに、なんどか彼女を見にすることが出来た。

どうやら彼女の行きつけの店らしい。だから俺は足繁く通い、彼女に会うたびにスカウトをした。

手を変え品を変え、時にはライブ映像を、時には歌を。とにかく、アイドルの世界に触れてもらえるようにした。そして、彼女にアイドルの世界に興味を持ってもらえるように話をした。

最初は疑っていた彼女も、先輩となるアイドたちの話や映像を見聞きするうちに心に変化があったらしく。

2週間ほどこんな日々が続くと、彼女の方から切り出してきた。

「……一度、その事務所に、お伺いしても、よろしいでしょうか?」

「…と言うことは…!!」

「はい…アイドルというお仕事に…」

アイドルの世界に、彼女は興味を示してくれた。なんだか、嬉しくなった。泣きそうになった。カフェの店内ということを忘れて喜んだ。店員さんに怒られた。すいませんでした。




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