過去ログ - モバP「胸の奥の錘」
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5: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/04/27(木) 00:43:20.60 ID:g6bPWNIPO
彼女が何を言っているか聞き取れなかった。
俺は疲れているんだろうか、そんなはずはない。
嫌なことには慣れているはずだ。


喉に引っかかった錘が胸の奥でぶら下がっている感覚。


目の前の彼女はこちらを覗き込んでいる。

心配しているフリでもしているんだろうか。
フリじゃないだろう、本気で心配してくれているのだ。
そんなはずはない、心配しているように見えるが、どうせ俺のことなんてこれっぽっちも分かっちゃいないんだ。

ただ無意味な愚痴と嫌味が頭の中で反芻される。

言いたいことははっきり言え。
触られるのが嫌なら嫌と言え。
不潔だと、気持ち悪いと、不快だと。
何だったらそれを上の人間に報告しろ、俺をこの会社にいられなくしろ。


そうすれば楽になれる。




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