4: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2017/04/28(金) 21:43:54.12 ID:OxvHpGT1o
確か、どこか地方でのロケだった。
移動の合間に寄った駄菓子屋さん。
ほどよい加減に大人な私とプロデューサーさんは、懐かしさに酔っていた。
見かけたのは、おもちゃが当たるくじ。
「プロデューサーさん」
「ん? なんです?」
「ちょっと引いてみません? ロケの今後の運試しに」
ふたりでえいや、と。一発勝負。
プロデューサーさんはそこそこ大きなスーパーボール。私はプラスチックの指輪。
「楓さんは、小吉くらいですかね?」
「いえ?」
苦笑するプロデューサーさんに私は答えた。
「こうすれば……」
指輪をプロデューサーさんに預け、私は左手を差し出す。そして、言ったのだ。
「私に、嵌めてください」
と。
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