過去ログ - 早坂美玲「これからは、ウチらのターンだ!」
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7: ◆S6NKsUHavA[saga]
2017/04/30(日) 21:15:27.57 ID:D+4uS1fU0
「美玲の目指す『最強』って、なんだ?」
「!!」

 逆光に照らされた輪郭が、問いかける。
 彼女の目指すものは何か。彼女の本当になりたいものは、何ものか。

「シンデレラガールの座を勝ち取れば、それが最強か? そこが、美玲のゴールか?」
「違うッ!!」

 立ち上がり、否定する。一匹狼だった彼女なら、迷ったかも知れない。目に見える形としての最強(トップ)の座に、心動いていたかも知れない。
 だが、美玲は否定した。迷うこと無く、はっきりと。

「ウチは……ウチ『ら』のゴールは全員で最強になる事だ! 誰にもたどり着けないところまで、ウチらの個性で、昇り詰めること……限界なんてないって、証明すること!」
「美玲ちゃん……」
「フヒ……そう、だな」

 美玲の言葉に、乃々と輝子も深く頷く。

「シンデレラガールに興味がないって言ったらウソだけど……でも、ウチはきっと食らいつくぞ! トップの座に噛みついて、さらにその先を目指すッ! ……ショーコ、ノノ。ついてきてくれるか……?」

 遠慮がちに、しかし幾分か自信を取り戻したように差し出された彼女の右手に、二つの右手が重なった。三人の視線が交錯し、それぞれの顔に笑みが宿る。それは、志を同じくした、異なる個性の絆。バラバラに檻の中を彷徨っていた怪物たちが、自らの檻を破って形成した、最強の群れ。
 それをまとめあげたのは、眼帯の奥で未来を見据え、鋭い爪で困難を打ち破る怪物。

「へこたれてなんかいられないな……ショーコ、ノノ、気合い入れて行くぞッ!!」
「おー!!」

 早坂美玲という名の、個性の塊。



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