5:名無しNIPPER[saga sage]
2017/05/01(月) 23:20:50.86 ID:fmXfx0B+0
ーーー強い風が吹いていた。
一生懸命外に顔を出した桜の花弁が、はらはらと飛んでいる。
4回生に上がった大男は、眠い目をこすりながら起き上がって窓を閉めた。
「おお、すごいな。これは……」
床に彩られたピンクの斑点模様を見て、大男は怠そうに他に人がいないか辺りを見回す。
大して仲良くもない同じ研究室の女子生徒を認識したが、彼女は話をかけるなというふうに自身の前に置かれたパソコンに忙しく文字を打ち込んでいる。
こうなる前にさっさと窓くらい閉めてくれよ。
俺より出来が悪いくせに
そう毒づきながら仕方ないといった風に箒を取りに行く。
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