過去ログ - 水本ゆかり「ハーメルンの子守唄」
1- 20
17: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:40:28.93 ID:nzb2WAcvo
P「い、一体これは何だ……? 天変地異の前触れか?」

ゆかり「おはようございます、プロデューサーさん」

P「あ、ああゆかり、おはよう」
以下略



18: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:42:12.57 ID:nzb2WAcvo
ゆかり「実は昨日帰った後に楽器屋さんで楽譜を探していたんです。プロデューサーさんを確実に眠らせることができる曲なんですけど」

P「確実に眠らせるって言い方ほかになかった?」

ゆかり「そうしたら、一つ見つけたんです。耳から入った音色は深い安らぎを与え、あらゆる人を深い眠りと幸福に導くと言われた曲が」
以下略



19: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:42:39.88 ID:nzb2WAcvo
ゆかり「流石にドッキリ、ってことはありえないでしょうし、これは本物です」

P「マジでか」

ゆかり「みくさんには申し訳なさを感じますが、これで効果は実証できたわけですし……プロデューサーの不眠症もこれで治ると思います」
以下略



20: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:44:13.47 ID:nzb2WAcvo
ゆかり「それでは……リラックスして聞いてくださいね」←耳栓済み

P「あぁ」

ゆかり「聞いてください。曲名は……ハーメルンの子守唄」
以下略



21: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:44:42.11 ID:nzb2WAcvo
ゆかり「はぁ、いかがだったでしょうか?」

P「……」

ゆかり「プロデューサー……さん?」
以下略



22: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:45:23.54 ID:nzb2WAcvo
P「ん……んん……」

ゆかり「おはようございます、プロデューサーさん」

P「あ、あれ……俺、寝てたのか?」
以下略



23: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:45:49.78 ID:nzb2WAcvo
ゆかり(それからというものの、プロデューサーさんに演奏を聴かせて眠ってもらう、というのが日課となりつつありました)

ゆかり(無防備な寝顔を見せてくれるのが私の前だけ、というのが少し嬉しかったんです)

ゆかり(だけど……私の中で良からぬ考え、というのが大きくなっていきました。それは……)
以下略



24: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:47:52.13 ID:nzb2WAcvo

ゆかり「えーと……あなたの名前と職業を教えてください」

P「……○○△△。アイドル事務所のプロデューサー」

以下略



25: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:48:23.74 ID:nzb2WAcvo

P「……誰ひとりとして、いない」

ゆかり「っ! い、いますき……」

以下略



26: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:50:19.81 ID:nzb2WAcvo
P「うぅん……」

ゆかり「私は、プロデューサーさんの力になりたいんです。だから恥ずかしがらないで、心の奥にある不安を」

P「……ゆかり」
以下略



27: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:50:48.01 ID:nzb2WAcvo
ゆかり「私が三つ数えるとプロデューサーさんは目を覚まします。そして……」

ゆかり「ひとつだけ、心に刻んで欲しいんです。不安を消す、なんてことは私は出来ません。だって」

ゆかり「私も……不安なんです。新しい世界に飛び込んでいけるのか、とかアイドルとしてのこれから、とか……でも。それを否定したくはないんです」
以下略



35Res/18.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice