過去ログ - 水本ゆかり「ハーメルンの子守唄」
↓ 1- 覧 板 20
2017/05/02(火) 00:44:13.47 ID:nzb2WAcvo
 ゆかり「それでは……リラックスして聞いてくださいね」←耳栓済み 
  
 P「あぁ」 
  
 ゆかり「聞いてください。曲名は……ハーメルンの子守唄」 
21: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:44:42.11 ID:nzb2WAcvo
 ゆかり「はぁ、いかがだったでしょうか?」 
  
 P「……」 
  
 ゆかり「プロデューサー……さん?」 
22: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:45:23.54 ID:nzb2WAcvo
 P「ん……んん……」 
  
 ゆかり「おはようございます、プロデューサーさん」 
  
 P「あ、あれ……俺、寝てたのか?」 
23: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:45:49.78 ID:nzb2WAcvo
 ゆかり(それからというものの、プロデューサーさんに演奏を聴かせて眠ってもらう、というのが日課となりつつありました) 
  
 ゆかり(無防備な寝顔を見せてくれるのが私の前だけ、というのが少し嬉しかったんです) 
  
 ゆかり(だけど……私の中で良からぬ考え、というのが大きくなっていきました。それは……) 
24: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:47:52.13 ID:nzb2WAcvo
  
 ゆかり「えーと……あなたの名前と職業を教えてください」 
  
 P「……○○△△。アイドル事務所のプロデューサー」 
  
25: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:48:23.74 ID:nzb2WAcvo
  
 P「……誰ひとりとして、いない」 
  
 ゆかり「っ! い、いますき……」 
  
26: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:50:19.81 ID:nzb2WAcvo
 P「うぅん……」 
  
 ゆかり「私は、プロデューサーさんの力になりたいんです。だから恥ずかしがらないで、心の奥にある不安を」 
  
 P「……ゆかり」 
27: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:50:48.01 ID:nzb2WAcvo
 ゆかり「私が三つ数えるとプロデューサーさんは目を覚まします。そして……」 
  
 ゆかり「ひとつだけ、心に刻んで欲しいんです。不安を消す、なんてことは私は出来ません。だって」 
  
 ゆかり「私も……不安なんです。新しい世界に飛び込んでいけるのか、とかアイドルとしてのこれから、とか……でも。それを否定したくはないんです」 
28: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:51:30.28 ID:nzb2WAcvo
 P「ん、んん……」 
  
 ゆかり「おはようございます、プロデューサーさん」 
  
 P「ああ、おはよう……ん? どうかしたか? なんかニヤニヤしてるけど」 
29: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/05/02(火) 00:51:58.63 ID:nzb2WAcvo
 P「でもなんだろなぁ。何回かゆかりの演奏で眠らせてもらったけど、今日は寝覚めもいつもより良い。気持ちが楽だ」 
  
 ゆかり「もう私のフルートがなくても眠れそうですね」 
  
 P「そんな気がするよ。ありがとう、ゆかり。ちょっとぐずついたけど、一緒に頑張ろるな」 
35Res/18.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。