過去ログ - 勇者「魔王を捕まえたが殺さねぇ」
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11: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2017/05/02(火) 09:02:11.52 ID:b3DPeKeTO
女賢者「大丈夫なの?」
勇者「うん? 大丈夫。計画は順調」
女賢者「今からでも魔王を殺した方が安全じゃない?」
勇者「ダメだよ……殺せない。ゲートの鍵“魔剣”は魔王しか触れることができない。殺してしまったら手に入れられない」
女賢者「人間界と魔界を繋ぐゲートを閉じる。そんなことが可能なのかしら……」
勇者「俺っちが完璧な計画を立てたから! 魔王だって捕らえることできたでしょ? まかせてよ」
勇者(堂々としていればみんな俺っちを信じる。迷っちゃダメだ)
女賢者「うん、勇者クンはいつも正しい。みんなキミの判断についてくよ」
勇者「判断1つで結末はひっくり返る。ハーピーエンドにもバットエンドにもなる」
女賢者「キミはこれまで最悪な状況を何度もひっくり返して来た」
勇者「うにゃ、考え方を反転させることが好きなんだ。みんなは戦争が終わった後のことでも考えててよ」
女賢者「フフッ……そうね。私はねー王都でのんびり道具屋でもやろうかな」
勇者「ちっさい夢だなぁ。仮にも勇者パーティなんだからさ! もっと大きい希望を持ってよ」
女賢者「私は道具屋やりたいの。勇者クンは戦争終わったらどうするのよ?」
勇者「俺っちは……どうしようかな」
女賢者「なーんだ。勇者クン何も決まってないじゃん」
勇者「でも戦争を終わらすまでのシナリオは考えてある。あらゆる状況の対応策を用意してる」
女賢者「なんでも先読みできたら、それはもう……
『神』だね」
勇者「じゃぁ……俺っちは『神』になるよ」
勇者(状況を分析して、みんなの行動を、敵の動きを、世界の流れを……先読みする)
勇者(これこそが俺っちの武器だ)
隠れ里の仲間全員で調べたが、周りから敵は見つからなかった。
◾️ 前編 終 ◾️
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