過去ログ - 甘くてとろける百合バス  私と――。
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32:名無しNIPPER[sage]
2017/05/03(水) 18:42:22.61 ID:cxQoSQRMo
極限状態の状況良いよね
おつおつ


33:名無しNIPPER[sage]
2017/05/04(木) 07:42:01.12 ID:c+zetUKUO
夢オチであってくれ


34:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 09:58:12.06 ID:exGsfEsoO
その時の私は、どうしてキスを受け入れたのか分からなかった。経験もなく、求められるまま。もしかしたら、一人では生きていけないから、なんて、身勝手な考え方からだったのかも。

そのキスは、嬉しくもなかった。
気持ち良くもなかった。
そんな些細なことを気にしちゃってる自分は、まだ、この状況で、彼女と歩む未来に思う所があったのかもしれなかった。
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 19:34:41.24 ID:exGsfEsoO
すぐ近くで物音がした。
葉っぱが重なる音。
私たちはバスから離れて、岩壁に囲まれた場所にいた。
ヤンキーちゃんは、私から離れて立ち上がる。
ナイフについていた血を自分の服の裾でぬぐいとった。刃先を翻して、待ってろ、と言い残し駆け出していく。
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 20:03:27.68 ID:exGsfEsoO
しばらく動けなかった。
でも、小さい悲鳴が聞こえたのだ。
高くて可愛らしい声。誰なのかすぐにわかった。
恐怖に彩られた断末魔。
足がすくんだけれど、私は立ち上がった。
以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 20:28:59.33 ID:exGsfEsoO
ショートを殺したんだと思っていた。
でも、今の声は間違いなくショート。
私は極力音がでないように、声がした方に向かった。
人影が見えた。
一人。
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 20:59:56.55 ID:exGsfEsoO
私は、ヤンキーちゃんとショートの名前を呼んだ。
茂みから飛び出す。ポニテがびくりとして、後ずさった。
鎌はその手に握られたままだったけど、私は構わずに二人の体を揺さぶった。
手に生暖かい液体の感触。
ショートの腹部当たりから、真っ赤な血が出ていた。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 21:10:06.55 ID:exGsfEsoO
私は、ロングはもう死んだことを告げた。
ポニテちゃんは、笑った。
笑って、冗談? と聞いた。
笑って、自分の首に鎌の刃を当てた。
やめて、何やってるの?!
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 21:39:24.77 ID:exGsfEsoO
ヤンキーちゃんは、『私』を守らないといけなかったんだよ。それを、正義の味方にでもなったつもりか知らないけど、ショートを生かして、結局は私に殺されるんだから、ほんと、へたれだよね。
最後は、ショートに庇われてさ。

ポニテの笑い声、とまらない。
首に鎌の刃をつけたまま。
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 22:20:16.13 ID:exGsfEsoO
チビちゃんたちは、そう言えば、どうしたの?
自分も狂えるなら狂いたかったし、冷静じゃなかったけど、少しでもポニテの気を逸らしたくて、話しかける。
ポニテは、笑うのをやめて、言った。
あの二人は、最初に死んだよ。
賢いからさ、こうなることを分かってたのかもね。
以下略



42:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 22:29:14.68 ID:exGsfEsoO
ポニテが話しに集中しているのを見計らい、私は彼女に飛びかかった。力一杯、鎌を持っている方の手を叩いた。ポニテは叫んで、無防備な状態を一瞬つくる。
私は押し倒した。
砂ぼこりが舞う。
ポニテ、もう、死ななくていいんだよ。
遠くから、ヘリの音が聞こえた。
以下略



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