過去ログ - 超能力戦争から逃げて異世界に来てしまった【キャラ募集安価】
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/06(土) 20:44:20.82 ID:++Gf/xpS0
リヴァリアスは触手のような足をうねらせ、エンドジエンド号を潰そうとする。
乗船客の悲鳴と、それを宥める乗船員達の叫び声はまるで地獄の調べだった。
「可哀相……」
リマルが今にも泣き出しそうな顔で言った。龍矢は何とか出来ないものかとミリアリアの顔を見る。
「……ああなってしまってはどうしようもありません」
ミリアリアもまた、何かに耐えている様子だった。船の中には多くの奴隷がいる事を彼女は知っていたからだ。
「リマル、ミリアリア、教えてほしい」
「え?」「リューヤさん?」
龍矢には分からなかった。
彼らが招いた事故は自業自得だとミリアリアは言うが、ならば助けるべきではないのか。
それとも、“助ける力を持った者は助けるべきなのか”。
リマルとミリアリアは同時に、
「助けられたら助けるべきです」「だと思います」
と、言った。
「うん、僕もそう思う」
龍矢は思い出す。
かつて、自分の事を弟のように可愛がってくれた青年は、敵である人間兵にも優しく介抱していた事を。
「僕に任せてほしい」
龍矢は船のヘリに移動すると、右手をリヴァリアスに向けた。
『……止まれ』
リヴァリアスの心に直接命令する。
止める方法は数多くあるが、これが一番負担が少ないと判断したからだ。
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