過去ログ - 超能力戦争から逃げて異世界に来てしまった【キャラ募集安価】
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138:名無しNIPPER[saga]
2017/05/06(土) 23:15:02.79 ID:++Gf/xpS0

「凄い……」

 神々の凱旋と呼ばれる道をルートに選んだ龍矢は、その広さに驚いていた。

 端から端まで見ようとすると地平線に行きついてしまう。平坦な道がただ広く、ただ真っすぐ伸びているのだ。

「町が道にすっぽり収まっている場所もありますよ」

 ミリアリアの言葉に龍矢とリマルは「ほえー」と声を漏らした。

「そもそもがこの道は道として作られた物ではなく、始祖と呼ばれる最初の人間が魔法で整地したただの空き地だとされています」
「この広く綺麗な道がただの空き地?」
「もちろんただの伝説ですが、始祖の残した遺跡などを調べるとあながち嘘ではないのかもと思ってしまいます」
「……何がしたかったのかな」

 草一つ生えていない道。小石さえも存在していない。
 それを始祖は気まぐれで作った言うのだろうか。

「何もないからこそ、色々な移動手段があるんですよ」

 と、ミリアリアは鞄から木の板を取り出した。それは楕円形で細長く、人間がギリギリ寝ころべない長さのモノだった。

「ホバーボードと言います。魔力で浮いたり移動できます」

 ミリアリアはおもむろに板に乗る。すると板は青く輝いて浮き上がった。

「おお……」「すごい……」

 龍矢とリマルはぱちぱちと拍手をする。ミリアリアは「えへへ」と照れながらホバーボードから降りた。

「龍矢さんは超能力と呼ばれる力で殆どの事が出来ますが、自分を浮かせる事は出来ないんですよね?」
「うん……そうなんだ」




「出来ない事を出来るようになるのが、魔法の力なんですよ」




 ミリアリアはニコリと笑うと、龍矢にホバーボードを渡した。

 特訓が始まる。

 


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