過去ログ - 超能力戦争から逃げて異世界に来てしまった【キャラ募集安価】
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52:名無しNIPPER[saga]
2017/05/04(木) 23:02:05.36 ID:kIZOMHIZ0
「たくさんお金もらえたね!」ニャンッ

 はしゃぐルバーサを横目に龍矢は少し悲しい気分に浸っていた。

『おめぇが実力あるのはわかった。だが、俺らにも仕事が必要なんだ。奪わないでおいてくれるか』

 ルマル通常の十倍の給料を龍矢に支払った。経験のない彼でも分かる。

(もう来るなって事か……)

 確かに、自分ひとりでやれるなら彼らはもう必要ないだろう。それはシステムを変える事であり、超越戦争が起きた原因と同じだ。

(やっぱり超能力者は邪魔な存在なのか……?)

 末代である龍矢のような存在は、超能力者であることに誇りを持ってはいなかった。

 むしろ普通の人間たちから恨まれていた彼らにとって、自分たちは畏怖の対象であり異質な存在だという認識しかない。

「……ごめんなさい。ぱぱはああいうアライグマ族だから」

 後ろをついてきていたリマルが深々と頭を下げた。熊のぬいぐるみみたいで愛くるしい。

「でも、龍矢さんのことはすごく尊敬したと思う。アライグマ族にとって物を奇麗にできる人は尊敬の対象だから」

「……そう、なのかな」

「うん……、私も龍矢さんのことが……」

 もじもじとするリマルを見て、ルバーサが、

「すごーい! リマルちゃん一目ぼれしたんだね!」

 と言った。

「えぇ!?」
「る、ルバーサちゃん!?」

 慌てるリマルをおいてルバーサは二人の周りをぐるぐると回った。

「好きなことはいいことにゃっ! 良い事は好きになるにゃ!」アハハハッ

 龍矢は反応に困りつつも、二人に感謝した。

 こんなにも楽しい時間を過ごせるのは二人のおかげなのだから。


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