過去ログ - 白菊ほたるが幸せになることを許せなかったファンの話。
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/05/05(金) 09:14:48.08 ID:JsiGlSge0

 ……その頃でしょうか。僕は自分が彼女に注目していることに気づきました。彼女から目が離せない。イベントなどでも些細な不幸にさらされて、また暗い顔をして……でもアイドルを続けている。そんな彼女から、目が離せなくなっていました。

 いつからか、僕は彼女を応援するようになっていました。自らの不幸に立ち向かい、あきらめず、アイドルとして活動する彼女を応援するようになっていました。

「どんなに不幸でも、ファンの人を、幸せにしたい。だから、そのために、トップアイドルになりたいんです」

 これを聞いたのはいつだったでしょうか。何かのイベントだったかと思います。その時の会場の反応は苦笑でした。嘲笑とも言えるかもしれません。お前なんかがトップアイドルになれるわけがない……観客の、いえ、イベントの司会者、他の出演者、そのほとんどがそう思っていたでしょう。

 でも、彼女は――いつもは自信なさげにしている彼女が、暗い彼女が、そう言った時だけは、まっすぐに前を見ていました。強く、強く、まっすぐに。……きっと、この時だったのだと思います。僕が、彼女のファンになったのは。



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