過去ログ - 白菊ほたるが幸せになることを許せなかったファンの話。
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8:名無しNIPPER[saga]
2017/05/05(金) 09:17:26.25 ID:JsiGlSge0

 彼女との握手会がありました。何か危険があるかもしれないということで万全の警備がありました。そんな警備が必要ならやらなければいい、とは彼女は思っていないようでした。これがせめてもの誠意になるならば、と彼女は握手会を行っていました。

 僕はそれに行きました。ファンですから。握手の際、僕は笑顔で彼女と話していました。これからもずっと応援しています。今は色々言われていると思いますが、それでも、僕はあなたを応援します。そんな話をしたと思います。

 その時は本当にそう思っていました。そう思うべきだと思っていたから。でも、握手を終えて、剥がされて……その時、ふと頭に彼女と彼女のプロデューサーが幸せそうに微笑んでいる姿がよぎるのです。

 ああ、僕はこの短時間しか彼女の手に触れられないのに、きっと彼女のプロデューサーはどれだけでも彼女の手に触れられているのだろうな。いや、それだけじゃない。結婚しているんだ。なら、そういうこともしているだろう。彼女の手は彼女の夫にどれだけ触れたのだろう。彼女の身体は彼女の夫の手にどれだけ触れられたのだろう。

 そんなことを考えると強い吐き気を覚えました。そんなことを考えている自分にも吐き気を覚えました。彼女と恋愛関係になりたいわけじゃなかった。そんなことは思っていないつもりだった。でも、どうしてか、苦しかった。つらかった。結婚しないでほしかった。誰かのものにならないでほしかった。誰のものにもならないでほしかった。一人の女の子ではなく、少女ではなく、いつまでも『アイドル』でいてほしかった……。



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