2: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:12:10.13 ID:vBGUfo7C0
回想
『もしもし、ごほっ、プロデューサーさんですか』
「もしもし、ちひろさん?その声、風邪ですか?」
3: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:13:10.69 ID:vBGUfo7C0
それで事務所のみんなに何をやりたいか聞いたら、せっかくなら事務所全体を使える遊びということでかくれんぼに決まった。
さて、いつ以来かというぐらい懐かしいかくれんぼだが、いざやってみるとなかなか面白い。
いつもの見慣れた事務所をどこなら隠れられるかと普段と違う視点でまわっていると、まるで知らない場所にいる感覚がしてくる。
4:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 00:13:27.00 ID:1hSkhxPh0
ウサミン両親「もう(そろそろ孫の顔を見せてくれても)いい(んじゃないの)かい?」
5: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:13:57.56 ID:vBGUfo7C0
「いったん出るか……」
押し込んでいた体をもぞもぞと動かして、狭い空間から脱出しようとする。
が、動かない。服が何かに引っかかってしまったようだ。
6: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:15:00.90 ID:vBGUfo7C0
「……くん!Pくん!」
……。
「起きてください。Pくんってば!」
7: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:15:57.96 ID:vBGUfo7C0
前に見せてもらったウサミン星の制服(自称)とは違い、まともというか一般的というか。
どこかの高校の制服だったような気がする。俺の知識が正しければこれは千
「学校なんだから制服なのは当たり前じゃないですか。まだ寝惚けてますね、まったく」
8: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:16:40.63 ID:vBGUfo7C0
俺は事務所で年甲斐もなくかくれんぼを楽しんでいたはずだ。
それなのにどうして見たこともない学校の教室で寝ている!?
見ると、どうやら俺も教室にいる男子達と同じ制服を着ているようだ。
9: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:17:13.86 ID:vBGUfo7C0
「それに、さっきから何ですか『菜々さん』って。いつもみたいに『菜々』って呼んでくださいよ」
「え?」
「幼馴染なんですから」
10: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:20:13.91 ID:vBGUfo7C0
いやまあ、さすがにそれは冗談だけど。
でも夢ならいつか醒めるし、不思議現象なら焦ったところで俺には手段はないわけだから、ゆっくり考えていこうという気持ちになれた。
そんなわけで今は幼馴染の菜々さんに連れられて帰りながら、俺はこの世界について考えている。
11: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:21:11.74 ID:vBGUfo7C0
ともかく家に着いてしまったわけで、残念ながら帰宅デートは終わってしまった。
だが、そのまま帰ろうとした俺を菜々さんが呼び止めた。
「あれ?Pくんお昼食べていかないんですか?」
12: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:22:12.61 ID:vBGUfo7C0
「まさかご両親への報告より先に菜々さんの実家に来ることになるとは」
「なにか言いましたか?」
「いや、なんでも」
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