22: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 00:53:03.03 ID:vBGUfo7C0
彼女はこれからあと何回、あの涙を流すのだろう。
1回、2回の話ではないはずだ。
1年、2年の話でもない。
もっとたくさん、もっと長い間、安部菜々は今日と同じ涙を流すことになる。
あの人のことだ。きっと毎回本気でオーディションを受けて、そのたびに本気で泣いていただろう。
想いが強いとは、そういうことだ。
それはまるで呪いのような……。
天井を見上げながら、俺は昼に菜々さんに言われたことを思い出す。
「応援してくれますか、か」
呟いたのは昼に聞いた一つの問い。
「……」
それに対する返答を口に出すことなく、俺は眠りについた。
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