過去ログ - 沙綾「好きです////」有咲「へっ!?//////」
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30: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/07(日) 22:11:22.43 ID:LRsCd99VO


「フフッ……有咲ったら、可愛い」


「……へ?」


沙綾が口にした一言の意味を理解した途端、あたしはメーターが上がるように全身の体温が急激に上昇した。


「そんな……何も耳まで真っ赤にしなくても……」


今度は、沙綾までもが顔を赤くする。

その様子を見て……自分を抑えきれなくなって。


彼女の身体を、抱きしめていた。


「あっ……有咲!?」


「うるせー……ちょっと黙ってろ」


あたしの腕の中に収まっている沙綾の身体は柔らかくて、でも腰がすごい細くて、

今にも壊れてしまうのではないかと思うくらいに儚くて……愛しい。


――あたしは……沙綾が、好きなんだ。


さっきからずっと黙ったままの沙綾は、

グングンと体温が上昇しているみたいで、その温かさが服越しにも伝わってくる。


……どれくらい経ったんだろう。

多分、10秒ちょっとのその時間は、あたしには永遠にも感じられた。

でも、流石にずっとそのままってわけにはいかない。


そっと沙綾の身体から離れたあたしは、顔を見られないようにすぐに背中を向けた。


「……練習、行くから」


本当に、小さな声しか出なかったけれど。確かに伝わったみたいで。

彼女の苦笑が、返事として聞こえてきた。


たったそれだけのやり取りでも嬉しくなって、つい表情が緩んでしまう。

そんなみっともない顔を見られないように、速足で蔵へと向かった。




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