11:名無しNIPPER
2017/05/07(日) 20:39:10.55 ID:GzMxKLQs0
出されたカスピ海ヨーグルトを眺める。
意を決して口に運んでみれば、決して嫌いな味ではなかった。
「ああ、それとね。もうひとつ話がある」
「?なんでしょう」
「昨日は君を家に帰したが・・・やはり、うちに泊まってくれないか。物を大事にする、君を信頼しないわけじゃないが、
やはりcherryを誰か個人に預けてしまうのは危険だという意見が多くてね」
「・・・はぁ。別に構いま」
せんけど。
と、言おうとしたところで、一台の掃除機を思い出した。
今日も一人でに動いて、私が留守の部屋の中をうぉんうぉん掃除しているであろう、掃除機。
「掃除機・・・」
「ん?部屋が気になるなら、クリーナーを君の家に寄越そうか」
「だ、駄目です!」
何故か、声が大きくなっていた。
「cherryを壊したりは、しません。ですから、持ち帰らせて頂けないでしょうか。それができないなら、挑戦するのはこの部屋の中だけにします」
男は少し考えた後、口を開いた。
「解った。持ち帰りなさい。ここに通う事もしなくていい。ずっと君が望む環境でやりたまえ。それが最優先だ」
「・・・ありがとうございます」
もう一度、cherryを鞄にしまって、男の部屋を後にした。
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