過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:04:12.38 ID:KJCAM6rl0

省電力のための必要最低限な明かりの下で一人仕事をしていると、なんだか気分まで暗くなってくるようだった。

前の仕事の方が気楽だった、とか。
肉体的にも楽だった。
煩わしい兄貴分はいたけれど、上司部下のような堅苦しい関係ではなかったし。
そんな思いがぽつぽつと浮かんでくる。

今の仕事はとても真っ当で、やり甲斐も以前よりはあって、給料もいい。

だけど、この場所はどこか居づらい。
この居辛さはどこからくるのか。そんなことはあえて考えずともわかる。きっと彼女の存在だ。

善人じゃない俺は、しかし悪人にもなりきれなかったから、直接に彼女を傷つけたりはしなかった。
でも、たぶん俺の存在は彼女をずっと蝕んでいただろう。

もし逆の立場だったら。
そんなことは考えたくもない。一緒に働くなんて死んだって願い下げだ。

非難されたらすぐにでも謝っただろうし、拒絶されればその顔を見ないで済むように動いただろう。
だけど彼女は俺を責めることはしなかった。だから俺も、彼女に対して何もアクションを起こせずにいた。

そんな彼女への後ろめたさが、きっと居辛さに繋がっている。



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