過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:11:16.94 ID:KJCAM6rl0

「ホンマです。ちょい電話かけますわ」

彼女の電話番号を呼び出すと、ワンコールもしないうちに繋がった。

『はい。プロデューサー様ですか?』

「おお。そこにおったんは翼くんやったよな?」

『はい。あの』

「やんな、よかった。親御さん見っけたわ。すぐそっち行くから」

『え? あの、プロデューサー様?』

「ん?」

『……今しがた、翼くんの母親は見つかったのですが……』

「はあ?」

夫妻の方をちらりと振り返る。

「え、じゃあこの人ら誰よ? ……なあアンタら、探しとるの翼くんやったよな?」

「ええと……あの、さっきから少し気になっていたんですけど」

「ん?」

「いなくなったのは、つばさちゃん……あの、女の子です」

「えぇ……ウッソやろ。マジか。なんやその偶然」

『あの、プロデューサー様?』

とクラリスさんが困惑したように電話越しに俺を呼んだ。

「あー……なんか別のはぐれ親子見つけてもうたみたいや。気まずいからこっちも探すの手伝うわ俺。そっち解決したんなら先帰ってええよ」

『あの、私も手伝いますよ』

「ええよ、疲れとるやろ。先帰り」

「ええっ、帰っちゃうんですか!? 結局見つかってないんですよね!?」

「落ち着けやお母さん。いや、俺は帰らんて。手伝うよ」

疲れている日に限ってなぜこんなことに。
面倒だが、クラリスさんの手前ほったらかしにするわけにもいかない。
結局もう一時間ほど奔走することになった。



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