過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:16:37.12 ID:KJCAM6rl0

結局、書類提出と会場訪問はそれぞれ十回前後行なった。
双方からゴーサインをもらった日はそれまでの無理がたたって寝込んでいたが、電話で話を聞いて飛び上がるように喜びながら事務所へと向かったものだ。

決まった日程もおあつらえ向き。今が十一月の後半に差し掛かったあたりで残された時間はそう多くないが、このために彼女の仕事はあえて絞っていた。やってやれないことはないはず。

扉を叩き開けて事務所へ転がり込む。
バンッ、という大きな音に肩を震わせる千川さん。

「プロデューサーさん! ドアは静かに開けてください! 何回目ですか! ……っていうか、なんで来てるんですか!? 風邪で休むって言ってましたよね!?」

「んなことはどうでもええねん、クラリスさんは!?」

「お、奥にいますけど……いや、どうでもよくないですよ! 風邪菌ばら撒かないでください!」

「なんやねんマスクしとるやろ?」

「喋る時つまんでズラしてるから意味ないんですよ!! 私が風邪ひいたらプロデューサーさんに労災請求しますからね!?」

「チッ……うっさいなあ。病人には優しいせぇや。血も涙もないんか」

「だったら病人らしくしてもらえますかねぇ? ……で? なんで来たんですか、早く帰ってくださいよ」

「なんて冷たいアシスタントや……これやから東京モンは」

「故郷に送り返してあげましょうか? 社長に陳情を送ることだってできるんですよ」

「ホンマすまんと思ってる」



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