過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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34:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:22:20.35 ID:KJCAM6rl0

昼頃。
俺の携帯に着信が入った。非通知でもなく、番号はディスプレイに表示されていたが、登録名はない。見覚えもない番号だった。

一年弱の時間の中で、よく使う取引先の番号はもちろん、一度でも関わりがあった仕事関係の人はみんな登録している。
最近では知らない番号からかかってくることはなくなっていたから、なんとなく取ることに抵抗があった。

しかし、仕事に関わりがあるかもしれないから取らないわけにもいかない。
漠然とした不安を持ちながら通話ボタンをタップした。

「……はい、もしもし?」


『ーーよぉ、ボン。元気そうやないか』


「……っ!?」

久しく聞いていなかったような野太い笑い声が通話口から聞こえてきた。

『そこまで驚かんでもええやろがい。頼れる優しい兄貴分からのお電話やぞ?』

「……優しい、兄貴分ね。……そんな人、俺の人生にはおらへんかったなあ」

『はんっ、言うてくれるやないけ。……まあええ、ちょっと話があるんじゃ』

「……俺にはそんなもんあらへんぞ」

『じゃかあしい。ええからちょいと話をしよやないか。……なあ? シンデレラプロのプロデューサーさんよ?』

……俺の立場はバレているのか。
こんな言い方をされては、ぞんざいに扱うわけにもいかない。苦虫を噛み潰したような気分になる。

「……ちょっと待ってくれ。場所を変える」



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