過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:00:36.52 ID:KJCAM6rl0



おじいさん、と表現してもいいだろうその男性は、自身をとある芸能事務所の社長だと名乗った。
そして、自分のその事務所でプロデューサーとして働かないか、と俺に言った。

口頭で説明された労働条件は厳しいものの耐えられないほどではなさそうで、給与面は対価として十分な額。
本当なら是非もない話だった。
前職のことが知られてしまえば普通の転職活動は難しいと思っていたから。

……なんとも嘘くさい、うさんくさい。
そんな第一印象。

しかし、渡された名刺に記された情報をその場で調べた結果、どうも信じてよさそうだとわかった。
ついでに言えば詐欺か何かでも別にいいかとも思った。大した財産もないし、なにより前職がアレで今は無職だ。失うものなんてない。

その場で話を受けると返事し、その足でオフィスであるらしいビルへと向かって契約書に判を押した。

道すがらなぜ自分をスカウトしたのかと尋ねると、直感だという回答をされた。従った結果呼んだのが俺のようなつまはじき者とは、運がないことだ。

その男の芸能事務所はアイドルを中心に推しているところだった。
抱えるアイドルの数に比べてスタッフの数は少なく、慢性的な人手不足らしかった。そのこともあって、俺は誘われた次の日から早速研修に入ることになった。

基礎的な業務から、業界内のしきたりなんかまで。
覚えることは多かったが、物覚えは悪い方ではないという自負はある。研修期間はそれなりに順調に過ぎていった。



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