過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:02:56.59 ID:KJCAM6rl0

俺が担当する新人アイドルが件のシスターだったということで、俺は即座にクビになることを覚悟した。アイドルの卵とプロデューサー候補ならば、当然前者を優先するだろうと思ったからだ。

しかし、何をどう思ったのかは知らないが、彼女はそもそも俺との関係や俺がどんなことをしていたのかを言わなかった。ただ顔見知りである、とだけ伝えた。

彼女がアイドルとしてやっていくのを支えるのが俺だということを聞いてもなお、嫌そうな顔はせずに

「よろしくお願いいたします、プロデューサー様」

と俺に頭を下げた。

一体どんな精神構造をしているんだ。
カミサマとやらに仕えればそこまで心が広くなるのか? 俺には理解ができなかった。

社長と千川さんは仕事に戻るということで、俺と彼女は社長室からオフィス内にあるカフェへ場所を移した。

テーブルの向かいに座る彼女は、運ばれてきた紅茶のカップをゆっくりと口元へ運ぶ。

「……なんで言わへんかったんや?」

おもむろにそう尋ねた。

「……言う必要はないかと思いましたので」

「アンタ、嫌やないんか? 俺と働くことになるんやぞ」

「もちろん承知しております。……貴方と共に働くことが嬉しいとは言いませんが、嫌だとも思いません」

「……恨んでへんのか?」

「恨んではいませんよ」

そう即答された。

……本当に、よくわからない。



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