過去ログ - 【ミリマス】ジュリアが大人になる話
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2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:12:20.37 ID:EhdA40Rv0
「髪が……伸びてる」
昨日までは確かにショートだったあたしの髪が、今じゃ肩まであるロングヘア。
おまけに見た目の違和感は、謎の増毛だけにとどまらない。
3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:14:12.73 ID:EhdA40Rv0
「こんなの、いつ撮ったっけ?」
証明写真のあたしの顔は、随分と目つきの悪い顔してた。
4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:15:32.90 ID:EhdA40Rv0
「制服なんかも見当たらないし、学校は卒業したって考えていいのかな?」
もしくは、途中で退学したか……
素行不良だとか、勉強について行けなかったとか。ああ、考えるのが怖い。
5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:17:06.87 ID:EhdA40Rv0
「あぁっ!? 一体どういう事だよ……」
ロック画面には翼とあたし、それからミズキの三人で撮った写真が設定されてたんだけど……。
6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:19:36.78 ID:EhdA40Rv0
===
さて、ここまでで分かったことを整理しよう。
まず、あたしは朝起きると見知らぬ自分の家にいた。
7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:21:34.97 ID:EhdA40Rv0
んで、大切なことがもう一つ、二つ。
どうやらあたし以外の人間には、何の変化もなさそうなこと。
それはスマホの写真が証明してくれた。
8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:23:58.91 ID:EhdA40Rv0
===
「仕事がある。避けられない仕事が」
見慣れた事務所の前に立ち、あたしは自然と呟いてた。
9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:25:14.88 ID:EhdA40Rv0
マンションの駐車場でその真っ赤な車を見つけた時は、
思わず鍵を開けてシートに座ってみたりした。
そう、運転席に。自分の車に。
10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:26:21.93 ID:EhdA40Rv0
===
「お、おはよう……ございます」
まるで自分じゃないみたいだ。いつもの自信に溢れた態度なんてどこへやら。
11: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:27:38.57 ID:EhdA40Rv0
「もしかして二日酔いか? 昨日はだいぶ飲んでたろ」
なんてこった。どうもあたしは、酒も嗜んでいるらしい。
おまけに相手はプロデューサーと……。
12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/05/11(木) 23:29:12.60 ID:EhdA40Rv0
「おはようございますプロデューサー。あっ、ジュリアさんも、おはようございます」
そこには事務所の最年長、小さなこのみ姉が立ってたんだけど。
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