15: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/14(日) 17:54:37.88 ID:X2MsgMn40
「それじゃ、俺はそろそろ寝るよ。響子は?」
「私は、もうちょっとこの手紙を…。」
「…わかった。それじゃ、おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
Pさんが寝室に行った後、手紙を一から読み直します。
『10年ごのわたしへ、元気ですか?けんこうに日びを送れていますか?』
うん。元気だよ。でも、ドキドキしちゃって、明日は少し寝不足になっちゃうかな?それ以外は大丈夫だよ、安心してね。
『10年ごのわたしは、どんなゆめをもってますか?今といっしょですか?それとも、かわりましたか?』
うん。変わったよ。ただのお嫁さんじゃなくて、Pさんのお嫁さんになることが、夢になるんだ。
『好きな人はいますか?その人はすてきな人ですか?』
うん。居るよ。とってもとっても、好きな人がいるよ。とってもとっても、素敵な人なんだよ。出会う時まで、待っててね。
『10年ごのわたしへ わたしのゆめは、かないましたか?』
ううん。ごめんね、まだ叶ってないんだ。叶うのは、明日。でも、君の、私の夢はちゃんと叶うから。私が、君が、夢を叶えるまで、楽しみに待とうね。
そして、夢が叶った後は、私にも分からない。でも、Pさんがそばにいてくれるから。私はPさんが、君も、私も、間違いなく幸せにしてくれるって信じてるから。
だから、これから楽しみなんだ。
これから先の日々がどうなるか、二人で一緒に、見ていこうね。
〜終わり〜
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