過去ログ - 魔王♀「食べちゃうぞー!」勇者の母「食べないでください!」
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25:名無しNIPPER[saga]
2017/05/15(月) 23:23:58.03 ID:FYM8qCG/0
教室に入ると、先生に大目玉を食らいました。
厳しい人で、少しでも遅刻すると誰に対しても同じように叱りました。
少女にとっては魔王よりも狼よりも、この先生が一番恐い存在でした。

よろよろと、端の方の席に座ります。
ペンと紙を取り出すと、隣に座っていた茶髪の丸縁眼鏡の少女が、こっそり先ほどまで書きとっていた分を見せてくれました。
ありがとう、少女は小声で眼鏡の少女に言いました。
いいえ、と眼鏡の少女ははにかみました。

少女が紙を見ると、魔物について書かれていました。少女はどきりとしました。
いつもは、読み書きや計算を教えてくれるのですが、今日は違っていました。
魔物と人間の戦いの歴史や、現存する魔王の事が書かれていました。

魔物と言うのは、植物や動物、人間が魔の気に当てられて、変化してしまった存在のこと。
魔王と言うのは、それらの中でも、特に力を持った存在のこと。
つまり、魔王は元々が魔王ではないと言うことでした。

少女はけれど、そんなことはどうでも良いことでした。紙の内容を写しつつも、気が気ではありません。
なにせ、自分は魔王の娘だということを隠して、寺子屋にいるのですから。




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