過去ログ - 魔王♀「食べちゃうぞー!」勇者の母「食べないでください!」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/05/14(日) 21:50:48.13 ID:+7UWUz4XO
みんなが寝静まった頃、父親は目を覚ましました。
酒の酔いが少し冷め、夕食を囲っていた時に感じていた罪悪感も薄れていました。
大丈夫、父親は祈るように思います。
世界の平和のために仕方がない。
時代の水平に光が差し込む頃、自分の妻も私の行いを認めてくれるはずだ。
今は分からなくても良い。
父親は壁にかけていた大きな皮袋を掴んで、音もなく部屋を出ていきました。

父親が足音もなく母子の部屋を訪れました。
二人とも起きる気配はありません。
父親はゆりかごを脇に抱えます。
母親は背中を向けていて、どんな表情かは分かりません。赤ん坊は平和な布地の中、幸せそうに眠っています。その拳は、昼間よりも強く天の輝きを放っているような気がしました。
父親は、きっとこの子も望んでいるはずだ、と確信します。そっと抱き上げて自分の娘を皮袋に入れました。
外側から耳を寄せました。
皮袋からは小さな寝息が聞こえるだけでした。



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