過去ログ - お酒は大人になってから♪【ミリマス】
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1
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:12:18.37 ID:SSuRuND10
ぴう、とひとつ風が吹きました
昼間は少し暑かったのに夜になれば少し肌寒い、そんな微妙な季節
わたしは袖を精一杯伸ばし、はみ出た手をきゅっと握ります
風は冷たくても、わたしの心はとても高まっています
何の変哲もない普通のマンション、そのエントランスでわたしは少し緊張しながら教えられた番号を押します
一寸
「まつりさん、のお家で大丈夫ですか〜?」
『はい、今開けるのです〜』
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2
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:12:58.85 ID:SSuRuND10
今まで、場所さえ教えてもらえなかったまつりさんの家、そこにわたしは足を踏み入れるのです
きっかけはつい先日、突然でした
以下略
3
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:13:41.23 ID:SSuRuND10
「お邪魔します」
「いらっしゃいませ、なのです!」
果たして、ドアを開けると部屋の奥には自己主張の強い緑のジャージを着た、愛しい彼女の姿がありました
以下略
4
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:14:06.92 ID:SSuRuND10
暫く
そうして抱き合っていた後、少し顔を離し、互いに見合せて、にっこりと笑うまつりさんに安心して、瞼をゆっくりと閉じて……
以下略
5
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:14:33.01 ID:SSuRuND10
「わたしも手伝いましょうか?」
「ううん、もうほとんど完成しているから大丈夫、なのです」
「それならお皿を」
以下略
6
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/05/14(日) 23:15:08.63 ID:XRACmR5e0
お酒は飲んでも飲まれるな、なのです
期待
7
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:16:12.68 ID:SSuRuND10
「「いただきます」」
食卓に並べられたまつりさん手料理、よく考えたらまつりさんの料理を食べるのも初めてのことです
以下略
8
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:16:49.27 ID:SSuRuND10
お酒は人間を堕落させます
それはずっと教えられてきたことで、事実同じ事務所の大人の風花さんやこのみさん
二人とも普段は分別のつく方たちなのですが、ひとたびお酒を飲んでしまうと見るに耐えない姿に成り下がってしまいます
以下略
9
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:18:11.51 ID:SSuRuND10
お食事が終わる頃にはすっかりまつりさんの頬は紅く染まり、誰が見てもお酒を飲んだとわかる姿になっていました
「お料理、とっても美味しかったですよ」
「ありがとう…… なのです」
以下略
10
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:18:37.20 ID:SSuRuND10
「お皿、片付けてきますね」
「ありがとう…… それなら姫はお風呂の準備を…… あう」
「もう、座ってていてください」
以下略
11
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:19:19.51 ID:SSuRuND10
食器を一通り洗い、まつりさんの元へ戻ると……
「すぅ……」
ソファに寄りかかり可愛い寝息をたてていました
以下略
12
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:19:54.01 ID:SSuRuND10
そんな心のこもらない謝罪をしたところで、未だまつりさんは起きないまま
流石にこのまま完全に眠ってしまうのはお体に障るでしょうから、肩を揺すり起こします
「まつりさん」
以下略
13
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:20:37.86 ID:SSuRuND10
「ねぇ…… 少し寒いの……」
目の前には少し潤んだ、零れんばかりの瞳
わたしが見下ろすなんて普段ならありえないシチュエーション、座っているまつりさんの上目遣いは強烈で
以下略
14
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:21:12.25 ID:SSuRuND10
寒い、なんて言葉は嘘だったのか、まつりさんの体温は高く 抱き締めているとわたしの体まで熱くなっていきます
いいえ、熱くなっているのは彼女の体温が伝わったのではなく、わたしの体が火照っているから
まつりさんの紅潮したお顔を見てから、わたしの中である気持ちがふつふつと沸き出しているのです
以下略
15
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:21:39.99 ID:SSuRuND10
「そんな…… むりやり…… やめて……」
熱い吐息を漏らしながら、まつりさんは懇願します
わたしは、何をしているのでしょうか
以下略
16
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:22:07.58 ID:SSuRuND10
「へっ、んっ…… !?」
顎を持ち上げてひとりよがりの強引なキス、今度は舌を入れることに遠慮も躊躇もありませんでした
「んっ…… ふぅ……」
以下略
17
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:22:47.60 ID:SSuRuND10
「ッ…… はぁ……」
暫く
苦しくなって唇を離す つつと糸が紡がれすぐに千切れます
以下略
18
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:23:20.79 ID:SSuRuND10
目を覚ますとベッドの上、一糸纏わぬ姿でわたしは起き上がりました
今までのことは全て夢…… などというわけは無く
わたしの頭は急速に冷静に昨日の夜の記憶を取り戻します…… 嫌がる恋人に無理やり迫ったことを……
以下略
19
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:23:51.04 ID:SSuRuND10
「あ、あの…… ごめんなさいっ!」
恥も外聞もなく、彼女に赦しを乞います
「ふふふ……」
以下略
20
:
◆KakafR9KkQ
[sage saga]
2017/05/14(日) 23:25:12.45 ID:SSuRuND10
読んでくれた人ありがとうございました。
21
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/05/14(日) 23:41:16.70 ID:AApje947o
乙まつとも
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