過去ログ - 安部菜々「TAKE ME HIGHER」
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◆0vdZGajKfqPb
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2017/05/15(月) 01:13:17.27 ID:+GqCW1/a0
とある地方にある小さなホール。
そこの舞台袖で、ナナは名前を呼ばれるのを待っていました。
ちらり……と横を見ると、プロデューサーさんと目が合います。
大丈夫だ、と言うように、彼の手のひらがナナの背中に触れました。
ナナに、勇気をくれる温度。
以下略
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◆0vdZGajKfqPb
[sage saga]
2017/05/15(月) 01:15:12.33 ID:+GqCW1/a0
ことの始まりは、一か月ほど前にさかのぼります。
事務所の一大イベントも一段落ついた、ある日のことです。
エステで体をリフレッシュさせた後、ナナはプロデューサーさんと二人、プレゼントボックスの整理をしていました。
「……化粧品やらマスクやらに混ざって柿ピーとかウコンドリンクとか入ってるの、相変わらずカオスだな」
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◆0vdZGajKfqPb
[sage saga]
2017/05/15(月) 01:15:55.88 ID:+GqCW1/a0
「わー、今回も寄せ書きがこんなに……嬉しいですねぇ……」
デビューしたて、崖っぷちの頃から比べると、いただくお手紙の量は信じられないくらい増えました。
全部に目を通す必要はない、なんて人もいますし、言いたいことも分かりますけど……やっぱり、ナナを好きって言ってくれる方の声には、ちゃんと応えたいなって。
だから定期的に、プロデューサーさんと一緒にお手紙を読む時間を作ってもらっているんです。
以下略
5
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◆0vdZGajKfqPb
[sage saga]
2017/05/15(月) 01:17:12.12 ID:+GqCW1/a0
「一応、中身はスタッフでチェックしたはずなんだがなあ……」
「あはは……でもたぶん、そんなに怖いやつじゃないと思います」
プロデューサーさんに促されて渡した画用紙には、黒のクレヨンでこんな文章が書かれていました。
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2017/05/15(月) 01:18:01.61 ID:+GqCW1/a0
「予想はしていたが、やっぱあの時間帯のアニメで主役やると子どもからの反響すごいな」
「えへへ……ウサミンが、ちっちゃい子たちにも浸透してるんですね……」
プロデューサーさんが制作会社さんに企画を持ち込んでくれたおかげでついにスタートした、ナナが主役の魔法少女アニメ。
ウサミン星人をモチーフにしたナナにとって夢のようなアニメは、視聴率も玩具の売れ行きも好調なようでした。
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7
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2017/05/15(月) 01:18:47.62 ID:+GqCW1/a0
そうして企画されたのが、今回のイベントです。
なつみちゃん親子や、ファンクラブや児童誌上で募集した親子を招待した、限定イベント。
「お、お前は……悪の総帥ゼツボーン!」
「フッフッフ……会場のチビッコたちにも、締切一時間前に半分白紙の絶望を味あわせてやるっスよ……」
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8
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2017/05/15(月) 01:19:51.16 ID:+GqCW1/a0
「メルヘン∞メタモルフォーゼ! 夢と希望でみんなを癒せ♪ メイドアイドル戦士ウサミン、いっきまーす!」
メルヘンステッキを片手に、ナナは壇上へと飛び出します。
変身バンクみたいな動きは無理だけど、最後の決めポーズを取って、大きくぶいっ。
始まる前は子どもたちの反応が不安でしたけど、でも、それはナナの杞憂みたいでした。
以下略
9
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2017/05/15(月) 01:20:55.21 ID:+GqCW1/a0
「っとぉー? ポーズ決めてるところ悪いっスけど、何しに来たのか忘れてもらっちゃ困るっスよー?」
あ。
ごめん比奈ちゃん、フォローありがとうございます!
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10
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◆0vdZGajKfqPb
[saga]
2017/05/15(月) 01:23:09.48 ID:+GqCW1/a0
「いきますよー! ミンミンミン、それっ!」
「「「ミンミンミン!」」」
「ミンミンミン、はいっ!」
「「「ミンミンミン!!」」」
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◆0vdZGajKfqPb
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2017/05/15(月) 01:23:53.31 ID:+GqCW1/a0
「「「「ハッピーエンドウェーブ!」」」」
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12
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◆0vdZGajKfqPb
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2017/05/15(月) 01:25:20.83 ID:+GqCW1/a0
終了後の控室。
イベントの熱に浮かされて。
気がつくとナナは、プロデューサーさんの手を握っていました。
「プロデューサーさん!」
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