過去ログ - 高垣楓「駆け抜けるこの想い」
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2: ◆opnRYVYTFw[sage saga]
2017/05/15(月) 03:04:06.20 ID:nvwqN8A+0

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青い街灯に照らされ、車に揺られて想う。
…このまま、どこまでも連れていってくれればいいのに。

「ここで結構です。目の前だと、誰かに見られてはいけませんし」
「わかった。迷惑をかけてごめんね。明日はゆっくり休んでね」



…本当に迷惑だ。ありえないことを期待してしまうのだから。

防犯のためとはいうが、青い輝きはいま明確に、私を陰鬱な気分にさせていた。


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「きみ、アイドルになってみないか」

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もっと飛べる。高く飛べば、喜んでもらえる。私をもっと見てもらえる。

あの日見た夢を、ずっと今まで追ってきた。
たくさんの記憶が、想いが、一気に流れ込んでくる。笑みが零れ、涙が零れる。

「アイドルが泣き顔を見せては、いけませんよね…」

濡れた顔を顔を拭おうとすると、いつの間にか袖も、身体中までもびしょびしょになっていたことに気づいた。
雨が、降っている。



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