過去ログ - 徳川まつり「めめんと・もめんと?」
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31: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/05/20(土) 17:33:21.62 ID:E5yTKt8DO
また、朝が来た。
昨晩テレビを見ている間に眠ってしまっていたらしい。
部屋を見回すも彼はいない。
流石に今日は仕事だった様だ。
ぱぱっとシャワーを浴びて、朝食を取って。
軽くメイクしたら、今日は事務所に行ってみることにした。
道は覚えている、場所も分かっている。
もしかしたら、事務所の人達と色々話すことで何か思い出せるかもしれない。
二日前は全く何も分からなかったけど、今なら分かる。
私はいつも、この電車に乗って事務所に向かっていた。
私はいつも、この通りを歩いて事務所に向かっていた。
確か、駅から降りて15分くらい、だったかな?
大体そのくらいの時間で、私は事務所に着いた。
この事務所も、いつも通っていた気がする。
少しずつ、パズルのピースが揃って行く様な。
そんな、感覚。
「おはようなのです!」
「あら、おはようまつりちゃん。体調の方は大丈夫?」
事務所のドアを開けると、事務員の小鳥さんが出迎えてくれた。
「私はもう元気なのです!…とは言えないけど、少しずつ思い出してきてる気がするのです」
「良かったわね…私はまだ仕事があるけど、もうみんな来てるしゆっくりしていってね?」
事務所をぐるりと見回すと、なんとなくまた何か思い出せそうな気がする。
と言うよりも、見覚えがある気がする。
確かこっちにキッチンがあって、こっちに社長室があって…
「そう言えば、昨日は何処かに行ってたの?」
「昨日はダー…プロデューサーさんと、デートに行ってたのです!」
「成る程、撮影で行ったことのある場所に行ってみたのね。それで、どうだった?」
「小籠包が美味しかったのです!とってもわんだほーな味わいだったのです!」
…やっぱり、この口調は恥ずかしいね。
流石にずっとやってると顔が赤くなりそう。
今は小鳥さんしか聞いてないからいいけど、年下の子に聞かれたらもっと恥ずかしいんじゃないかな。
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