過去ログ - 徳川まつり「めめんと・もめんと?」
↓ 1- 覧 板 20
35: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/05/20(土) 17:37:12.49 ID:E5yTKt8DO
…好きになっちゃうに、決まってるよね?
一度好きになったんだから。
ずっと好きでいたんだから。
記憶がなくなっちゃってたとしても。
また彼に恋をするのは、当たり前の事だよね?
だからこそ、私はまた不安になった。
だって、これは一時的な記憶喪失で、記憶はほぼ別人みたいなもので。
いつか全てを思い出して。
本当の徳川まつりに戻ったとして。
そうしたら、今いる私とその記憶は、どうなっちゃうのかな?
もし、全部を忘れちゃうとしたら。
今いる私が、居なかった事にされちゃうとしたら。
徳川まつりにとって、知らない別の何かにされちゃうとしたら。
そして、全てを思い出した徳川まつりが私を思い出せず、彼が何も言わなかったとしたら。
私の存在は、完全に無かった事になるのかな。
そんなの、怖いにきまってる。
思い出したくなくなるに決まっている。
でも、彼と過ごせば過ごす程、どんどん思い出してしまう様な気がして。
でも、彼を好きになればなる程、どんどん元の徳川まつりに戻ってしまう様な気がして。
スタイルの良いこの身体は。
うっすらとだけど戻り始めてるこの記憶は。
もともとは徳川まつりのもので、今の私のものではなくて。
でも、どうしても返したくなくて。
「…どうすればいいのかな…」
泣きそうになる。
多分、泣いてる。
でも、もう直ぐ彼が帰ってきちゃうから。
そしたらまた、余計に不安になっちゃうから。
だから。
今の彼に、全てを託す事にした。
全てを始めるか、終わらせるか。
それを決めるのを他の人に任せるなんて酷いことだけど。
それでも、彼に、どうしても決めて欲しかったから。
『明日、こないだ撮影した海に連れてって欲しいな』
震える手で、送信。
明日一日だけは。
私は徳川まつりではなくて。
私として、私の為に…
46Res/36.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。