過去ログ - ハルヒ「あたし達はずっと一緒なんだからね」
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10:名無しNIPPER
2017/05/15(月) 22:42:22.59 ID:9RCp8azH0
「手、つなぎましょう」

「……」

「ほらっ」

 動かない私を見かねたのか、やや強引に手をつないでくる涼宮ハルヒ。
 暖かいと思った。物理的な意味だけでなく、彼女が私を気にかけて手をつないでくれる事、そのものが。
 私と彼女の時間は今この瞬間確かに重なり合っていて、同じ時間を生きている事を実感する。
 ただ、これもいつかは失われてしまうのだろう。どれだけ今が輝いていてもいつか彼女も私を置いて先にいく。
 けれど、この瞬間は紛れもなくかけがえのないもので――結局、堂々巡りに陥る思考回路。
 それが少しだけ、憂鬱だった。

「なに考えてるのか知らないけど」
 
 そう言って私の瞳をのぞき込む涼宮ハルヒ。
 その顔は常になく真剣で、私は思わず息をのんだ。


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