過去ログ - 安部菜々「ナナの名は」
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41:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:52:15.86 ID:uOLIBoN/0

彼女の手を握る。
ふいに視界が歪みよろめくと、彼女は優しく支えてくれた。


「大丈夫」

背中をなでてくれる優しい手つきがとても心地いい。


「あなたが頑張ってきたこと、ずっと頑張っていること。みんなちゃんと知っているから。
頑張ってるそんなあなたのことが大好きな人は必ずいるから。あなたはひとりぼっちじゃないんだから」


――だから大丈夫だよ。


そのささやきと共に薄れていく意識の中で。
小さな手でペンライトを持って一生懸命に応援している女の子。
幼いころのナナが、にこにこと笑ってがんばれと叫んでいる。

そんな姿が最後に見えた、気がした。


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