過去ログ - 安部菜々「ナナの名は」
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7:名無しNIPPER
2017/05/18(木) 01:33:57.53 ID:MqNS8RCY0
「……………………」

10秒まてど鳴りやむ気配はない。とりあえず出てみることにした。 さて、どんな人が出てくるか。

ピッ。

「もしもs」


「ちょっと菜々、今どこにいんの!」


「あわわ」

予想もしなかった大きな声に驚いて、スマホを落としそうになる。

え〜と。んん? ナナの名前を呼んだってことはナナの知り合いなのかな?

「今日はあたしと早番の日でしょ! まさか寝坊したなんて言わないでしょうね!!」

「ええと」

うーん、でもやっぱりナナはこの人のこと知らないと思う。そして言っている意味もわからない。うちのプロダクションに早番なんてありましたっけ?


「言い訳なら後で聞くから早く来て! 課長に嫌味言われてもしらないよ!」

うーん。なにがなんだか全然わかりませんけど、このまま黙っていてもだめっぽい。


「あの〜すみません」

しょうがない。もし知り合いなら怖いですけど覚悟を決める。


「その、どちら様でしょうか?」

「…………………………」

意を決して尋ねたその質問は、たっぷりと沈黙が続いた後に、


「はぁああああああああ!?」

今までで 1 番の大声を生みだしたのだった。



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