過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活八日目
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813: ◆z07gL4YySg[saga]
2017/06/09(金) 21:58:30.76 ID:U8EWmTwc0
アリス「……パチュリー、居るかしら」

天井まである本棚と本棚の間を、アリスは足音を立てながら進んでいく。

アリス「あ、居た」

奥にある横長の机の上に沢山の本を開き、向かい合っているパチュリーの姿があった。

パチュリー「……何の用かしら、私は今忙しいのだけど」

アリス「そりゃあその姿を見たら何となく分かるわ、で。少し聞きたいのだけど……さららって言う妖精の事、知ってるわよね」

パチュリー「……あら、もしかして……貴女」

今読んでいる本を閉じ、パチュリーは少し目を見開いてアリスの方を見る。

アリス「ええ、少しあの子の中にある物。いえ、物なんかじゃないわねあんなの」

アリスはパチュリーの机の前まで行き、座っているパチュリーと目を合わせる。

アリス「私にも責任があるし、少し貴女がやっている事、手伝わせてくれない?」

パチュリー「……まるで、私が今何をやっているのか分かってるみたいな口調ね」

アリス「分かって無かったらこんな所まで来ないわよ。それにその本、全部全部――クトゥルフ神話に関係するものばっかり」

パチュリー「ま、人手も足りないし……しっかり働いてもらうわよ」

アリス「ええ、邪神が表に出てくる前に。さっさっとさららの体から出して封印するか……あまりやりたくないけれど、さららの体ごと封印するかしなきゃね」

パチュリー「邪神、ね。全く何であんなのがあいつの体に……そのおかげで小悪魔が働きやしない」

アリス「あら、そう言えばさっきから見ないわね」

辺りをきょろきょろと見渡すが、小悪魔の姿が何処にも見えない。

パチュリー「暫く休憩中よ、そりゃあ。ただの小さな悪魔が邪神なんかの力を見たらぶっ倒れるわ」

アリス「……ふふ、それもそうね。それじゃあ、私は何をすればいいかしら?」

パチュリー「そうね、まずは――」

二人の魔法使いはお互いに力を合わせる、他に被害が出る前に、自分の為に、親友の為に。その邪神を封印するために。


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