12:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:10:32.73 ID:BbtAjqcW0
はぁとさんは「そっか」と呟いたあと、「ごめんね。はぁとのせいで」と申し訳なさそうに僕を見た。
はぁとさんが「ごめんね」と言っている意味が理解できなくて、
僕は「何がですか」と聞き返した。
「プロデューサーってのはさ、担当アイドルの順位で周りからの評価が変わったりするんでしょ?
あとは昇進の問題とかも。はぁと今回、圏外だったからさ。だからごめんなさい」
はぁとさんはそういうと頭を下げた。僕の目の前でクリーム色の髪が揺れた。
違う。そうじゃない。あまりにも見当違いだ。僕はそんなことで元気がなかったわけじゃない。
昨日の夜から僕は僕自身のことを考えていたわけではなく、はぁとさんのことを考えている。
はぁとさんのことで悩んでいる。僕ははぁとさんのこんな姿を見たかったわけじゃない。
僕は無性に悲しくなって、気がつくとジョッキをテーブルに強く置き、声を荒げていた。
「僕の事なんかどうでもいいんです。はぁとさんはどうなんですか?
今回の順位、辛くないんですか?悲しくないんですか?」
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