過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part5
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25:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 04:59:57.95 ID:7z2dTFBB0
>>18

「後はとろみが付けば完成だな」

火曜日の午後、俺は仕事もせず家でカレーを煮込んでいた。別に働いていないわけじゃない。自分のする仕事は炊事洗濯掃除……

よく言えば主夫。悪く言えばヒモ…………いや、彼女とは同棲しているけど結婚はしていないから夫じゃない。やっぱりヒモだな

「たっだいまー!あー疲れた!疲れた疲れた!…………ん?この匂いはカレーじゃん♪」

「おかえりなさい。仕事お疲れさま」

彼女がこの家の主人。俺を養ってくれている恋人だ。

「毎日疲れーー」

「またそれ?いいのいいの。私が好きでやってるんだから。それに炊事洗濯掃除やってくれて助かってるし!愛してるぜこの野郎♪」

彼女は笑いながら俺の頭をクシャクシャ撫でるとシャワーを浴びに風呂場へ行く。

俺は彼女が風呂からあがってすぐ食事できるよう準備をし、風呂場のドアが開く音が聞こえると冷やしたジョッキとビールを取り出す


「んぐ……んぐ…………ぷはぁ〜っ!やっぱ仕事の後はキンキンに冷えたビール飲みながらナイターよね!野球見よ!野球!…………って、あれ?ニュースばっかじゃん」

「あんな大物政治家が暗殺されて犯人も見つかってないんだから仕方ないよ」

今日はどの局もそのニュースで持ちきりだ。そういや俺も子供の頃、大事件や選挙特番でテレビを占領された時こんな顔してたっけ。

彼女は不満を爆発させ、ふくれっ面をしてテーブルをドンドンと叩いている。やっている事は子供の頃の俺と同じだ。

ただ1つ違うのは……

「もう!こんな事なら野球の無い月曜日に殺れば良かった!!」

子供ではなく、彼女は凄腕暗殺者と言う事だ。


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