4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/22(月) 00:05:08.64 ID:ecaKo9nE0
「……」
「言えないような事ですか?」
別に言えないわけじゃない。言ってしまえば単純な事だし。
でも、言ったからどうなるってわけでもない。
「……言えない事じゃないけど、どう言えばいいか言葉が見つからない」
一言で言い表せるような単語を今の私は思いつかないし、もうすぐ収録が始まるこの状況で長々と説明する時間もない。
「わかりました。言えるようになったら……言いたくなったら言ってください」
「うん……☆」
でも、プロデューサーはにはそれなりに伝わったみたいだ。
さすが私を見つけてくれただけの事はある☆
「じゃ、収録頑張ってくるから☆」
「はい、お願いします」
スタジオに着いて私は照明が当たっている方へ向かう。プロデューサーはセット横で待機なのでここで少しの間だけお別れ。
そんな顔しなくても大丈夫だから。私はちゃんとアイドルのお仕事をやるよ。長年の夢だったんだし、完璧にやってみせる。
これだけの想いを込めてプロデューサーに笑顔を送る。全部は伝わったのかは分からないけど、私が笑顔を向けたらさっきまでの少し曇っていたプロデューサーの顔が晴れたのでそれなりには伝わったのだろう。
アイドル、しゅがーはぁと。今日も元気に頑張るぞ☆
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