過去ログ - 【ミリマス】ファーストキスは突然に【みななお】
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6: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/23(火) 21:49:13.07 ID:McRNmRV4o
「ん……あ、わっほ〜い、奈緒ちゃんおはよ〜」

 寝起き直後も直後で少しふにゃふにゃした声でそう言うた美奈子を、不覚にも可愛えなぁ、なんてのんきに思いながら、気になることを聞いてみた。

「お、おはようさん美奈子。……そ、そんでな、私なんも覚えてへんのやけど」

 理由はわからへんけど、きっとなんでか意識失ってもうた私を美奈子が部屋まで送ってきてくれたんやろう。
 そんで時間が遅かったかなんかで、一緒に寝てもうたんやろな。うん、それだけ、それだけやきっと。

「あっ、そうだよね覚えてないよね! えっと……え、っと…………」

 美奈子らしくない、尻すぼみに小さくなっていく声。それと反比例するように真っ赤になっていく顔。
 それで大体のことを悟れないほど、私かておぼこやない。
 ……お母さん、お父さん、アニキ、私は彼氏より先に彼女ができてしまいそうや。

「はぁ……美奈子〜、なんか軽いもんでも作ってや〜」

「あ、う、うん! じゃあキッチン失礼するね!」

 私がそう言うと、しめたとばかりに美奈子がバタバタとベッドから出てキッチンへと駆けてった。
 相変わらず頭はガンガン痛いし、これからのことも考えることだらけやけど、不思議と嫌ではないんよなあ。
 まあ美奈子の唇見とった時点で、遅かれ早かれこうなる運命やったんかな。

 そう考えると……美奈子に何したんか覚えてないんがもったいないなぁ。



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