過去ログ - 天龍「おい、なんだその変な箱」電「し、司令官さんに貰ったのです…」
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6: ◆HQD7.GGuaY[sage saga]
2017/05/25(木) 01:44:38.68 ID:uLehxDhk0


電「……今日はとっても辛い日だったのです」パズル箱から取り出しカチャカチャ

電「でも…皆は…ちゃんと無事に帰って来てくれたのは…本当に良かったのです…」カチッ

電「や、やっぱり…電も…何とかして強くならないと…。あ…ハマッた…」カチャリ

電「何でなのでしょう…とっても心が沈んでるのに…こんな時に限って…」カチリ


電「……で、出来た…のです。…後は…真ん中に嵌め込めば、完成…なのです…!」箱内へ手を伸ばすも、スカッ

電「…え?」スカッ スカッ

電「な、無い!?無いのです!さ、最後のピースが無い!?」

電「そ…そんな…」




電(パズルは…パズルは…永遠に完成する事はないのです…!)グスッ

電(もう…どんな願いも…届かない…、電の…願いも…)ひっぐ

電(…皆と一緒に…平和な海を…目指す事も…!)ポロポロ…


コンコン…


提督「電、少し良いか?」

電「…し…司令官、さん…」泣き腫らした顔で扉開け

提督「ど、どうした!?何があった!」慌てて膝を床に着き目線高さ合わせ

電「な…何でもないのです…!」目ごしごし

提督「何でも無いって事…、……!」電の頭撫でつつ視線を机上にあるパズルに気付けば目を見開き

提督「こいつは…驚いた!まさか…本当にこのパズルを完成させるとは!」

電「…司令官さん…」

提督「…どうした電?」

電「ダメなんです…パズルは…最後のピースが無くて…もう二度と、完成しないのです…」

提督「なぁ電、お前は…このパズルにどんな願いを掛けた…?」

電「電は…誰も沈まない…幸せな…平和な世界になったら…って、もっと…電が強くなって…皆や、沈んだ子達も…助けられたら…って」

提督「全く…大甘だな、お前は最初に出会った時からそうだった」

電「…」ウルッ

提督「だが…そこまでの信念があるなら、何故心を込めたこのパズルを信じてやらない?」掌に乗せた最後のピースを差し出して見せ

電「あっ!?そ、それは…」

提督「これで完成するんだろう?」

電「司令官さんっ!ありがとう…なのです!」ギュッ抱き付き

提督「おっと…俺は預かっただけだ、お前の仲間からな」頭ぽんぽん撫で

電(仲間…?誰だろう…?)

提督「ははは、完成したら後で見せてくれよ?」

電「はいなのです!」

提督「さて…もう夜も遅い、今日はそろそろ休むんだぞ?じゃあな電」扉パタン去り

提督(天龍の奴が大破した姿のまま、ずぶ濡れで執務室に入って来た時は驚いたが…)

提督(電に返してやってくれ、と…。捻くれてはいるが…あいつはあいつなりに…思う所があってお前に辛く当たったんだろうな)





電「いよいよ…パズルが完成するのです…!」ドキドキ


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